特集コラム#3:『ヴォイス式育成・楽曲制作』
三輪コウダイ(音楽塾ヴォイス福岡校講師長/作詞・作曲・編曲家)
(2016.1.5 インタビュー・文:大橋純)
YUI、絢香、家入レオ、chayらを輩出した音楽塾ヴォイス福岡本校の講師長としてアーティストの育成、また家
入レオ『太陽の女神』にて第55回日本レコード大賞の編曲賞を受賞するなど、音楽塾ヴォイス西尾芳彦塾長の下、作詞・作曲・編曲家としても活動をする三輪コウダイ氏。
ヴォイスならではの育成、楽曲制作について聞いた。
——— まずヴォイスの講師になられてから、現在は音楽塾ヴォイス講師長として育成、楽曲制作をされていますが、これまでの道のりはどのようなものでしたか?
三輪 「ヴォイスに入る前はバンドやボーカルグループの活動の中で、自分勝手な作詞作曲編曲をしていましたが10年前に情熱だけは認めて頂き、それから西尾先生の指導の下、講師としてキャリアを積ませていただきました。講師としてレッスンで教えるため、がむしゃらに勉強していく中で西尾先生の曲の見解の意味、何気ない一言がいつの間にか理解できるようになっていました。その頃からまさに“水を得た魚”だったと思います。それに比例して分析力が上がり、制作のアイディアもどんどん出てきて、楽曲制作に参加をさせてもらえるようになりました。」
——— なるほど、そこから家入レオさんなどの制作に繋がっていくんですね。では現在はどんな制作をされているんですか?
三輪 「家入レオさんの制作もしながら、いまデビューに向けて育成中の井上実優さん、八代麻希さんの制作をレッスンと同時に行っています。」
——— まずは井上実優さん、八代麻希さんについて教えてください。
三輪 「いま現在は、それぞれ特徴のある声・技術・パフォーマンスを身に付けてきています。二人ともレッスン開始から約5年が経ちますが、前述の私の“水を得た魚”のように、急激に成長を見せ始めたのが実は3年程経ってからです。多分それまでそうとう辛かったと思いますが、難しい課題や変わったトレーニング方法をさらに自分なりに工夫し、地道に取り組んできた成果だと思います。逆に当たり前ですが、その3年間がなければこの成長は無かったと思います。なので、これからも今やっている事が必ず近い将来の成果に繋がっていることを忘れずにいて欲しいです。(自分にも言っています。笑)」
——— 二人の楽曲制作は?
三輪 「まずは個性を見い出し、引き出すためになるべく幅広い楽曲制作を目指すようにしています。時には『先生、こんなフレーズどうでしょう』とか『この言葉を使いたいんです』と積極的にアイディアを出してきたり、『この曲のBメロは自分で作ってみなさい』と課題にし、楽しくもいい意味で苦しみながら作っています。それぞれようやく目安としていた20曲が見えてきましたが『さあプラス20曲!』と言われると正直冷や汗が滲み出ます(笑)さて、ここからは私自身さらに楽曲の分析を深め、勉強を続けていくことが大切です。それを考えると、西尾先生はこれまで絢香さん、家入レオさんなど1アーティストに対してデビュー時からアルバム3枚くらい、計4、50曲はプロデュース・作曲をされているので本当に尊敬します。私の知る限り、そこまで深くアーティストに携わっているプロデュ―サーというのは一握りだと思います。そこのレベルに到達するには、まだまだ自分は勉強不足なんだと思い知らされ、身が引き締まります。」
——— 次に、具体的にどういったレッスンで育成をしていくか教えてください。
三輪 「例えば、“声を押し殺して歌う”というヴォイストレーニングがあります。響きのいい声で歌う為には気をつけるポイントやイメージが多々有ります。実際に注意していても声を出してしまうと、つい悪い癖のままで歌ってしまいますが、あえて声を出さないようにするとポイントやイメージに集中しやすくなります。野球でいう実際にボールを打たない素振りに近いのではないでしょうか。」
——— なるほど、楽曲制作のためのトレーニングは?
三輪 「メロディ作りの為のトレーニングでは“コード、リズム、歌詞、構成はそのままメロディだけを変える”といった課題を出します。1フレーズなら感性だけでも出来ますが、1曲ともなれば感性だけでは到底無理な話です。しかもプロとしてこれから数百曲を作っていくためにはメロディの引き出しは増え続けていかなくてはなりません。そこで、書道やスポーツで言えば「素晴らしい作品や選手をお手本に、何度もなぞる事・真似る事」で超一級品の特徴や癖に触れていきます。そうする事でその作品の良さが何処なのか、まぐれではなく考えに考えて、しかも狙って作られているのが更に理解でき、同時に自分に新しい技術・感性が備わってくれます。」
——— ヴォイスではそのような多くのトレーニングを日々実践しているんですね。
三輪 「はい。プロとして壊れない、響きのいい声で歌い続け、作品を滞りなく作り続ける為の勉強方法を養うことがプロのアーティストを育てることになります。」
——— 今後の活動も期待しています。
三輪 「ありがとうございました。これからも学び続けていきたいと思います。」
http://www.voice-tokyo.com/column/vol03/
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